47都道府県ひとり旅の17県目は、栃木県・日光。
奥日光は明治中頃から各国の大使館をはじめ多くの外国人別荘が建てられたところです。
今回はあこがれの 「スペーシアX」 で向かい、「中禅寺金谷ホテル」宿泊。
明治時代の外国人の休暇を過ごすような少し贅沢な大人旅です。
1泊2日旅行日程
| 日程 | 行程 | ポイント |
|---|---|---|
| 1日目 | スペーシアXで日光へ → 竜頭の滝 → 中禅寺湖遊覧船 → 英国大使館別荘 → 華厳の滝 → 中禅寺金谷ホテル | 東武日光駅から奥日光へはホテルのシャトルバスを利用 |
| 2日目 | 中禅寺金谷ホテル → 日光へ → 神橋 → 二荒山神社 → 大猷院 → 輪王寺 → 食べ歩き → 帰路 | 神社仏閣めぐりはかなり歩きます。東照宮は混雑するので朝一がおススメ |
おひとりさま難易度 ★★
歩く度 ★★★★★
中禅寺湖畔を散歩したり、日光の世界遺産エリアを歩いて巡り食べ歩きをしたのでかなり歩きました。
観光は一人旅の人も多く気になりませんが、金谷ホテルは私以外におひとり様がいませんでした。
夕食がフレンチのコースなのでおひとりさま難易度を★★にしました。
「スペーシアX」で日光へ
日光に行くならずっと乗ってみたいと思っていた「スペーシアX」
今回は「コックピットラウンジ」を予約。
8時3分北千住駅発の1号に乗車しました。

コックピットラウンジは1号車。
ソファ席とカフェがあります。
窓が大きくて落ち着いたインテリアです。

一人席を予約しました。

一人席は一番前なので運転席が良く見えます。
発車後に車掌さんが各席をまわって写真をとってくれたりします。

さっそくカフェを利用しました。
まずはオリジナルコーヒー。

つづいて「ニッコーラ」というオリジナルのクラフトコーラーと
たまり味噌醤油味のポテトスティック

ドリンクはクラフトビールもあって朝8時なのに飲んでいる人沢山いました。
フードはスナックかスィーツのみで食事系はありません。
カフェはコックピットラウンジの人はいつでも利用できますが、他の座席の人はweb整理券が必要です。
日光まで約2時間。
カフェを楽しんだり、景色を眺めたり。あっという間でした。
スペーシアXは全席指定。乗車の1か月前から予約ができます。
公式サイトはこちら
ひとり旅1日目:奥日光・中禅寺湖で自然を満喫
スペーシアXで東武日光駅に到着後、宿泊する「中禅寺金谷ホテル」のシャトルバスで奥日光に直行しました。
日光から中禅寺湖までは通常だと約50分。
紅葉の時期はいろは坂が渋滞して4時間かかったとか。
路線バスもありますが混んでました。いろは坂の急カーブをたったまま越えるのはきつそうです。
この日は道路はスムーズで11時には中禅寺金谷ホテルに到着しました。
ホテルに荷物を預けて奥日光を散策しました。
竜頭の滝
遊覧船に乗りたかったのですが、次の便まで1時間ほど時間があったので遊覧船乗り場から歩いて15分ぐらいの所にある「竜頭の滝」に行きました。
滝つぼ近くが大きな岩によって二分され、その様子が竜の頭に似ていることから竜頭の滝という名前がついたとか。

滝上まで遊歩道をあるいて10分ほどで行くことができます。
緩やかな滝ですが登りはけっこうしんどかったです。
遠くに中禅寺湖も見えます。

マイナスイオンたっぷりで深呼吸するのが気持ちよかったです。
中禅寺湖遊覧船クルージング
中禅寺湖を周遊する遊覧船に乗りました。
1周は約50分。1時間に1本船が出ています。
4か所ある桟橋で自由に乗り降りすることができる「フリー乗車券」がお得です。
「菖蒲ヶ浜」桟橋から乗船しました。

船内の様子。
1階、2階、デッキなど座席は自由です。
窓際の席にはコンセントもあって便利でした。

船の中から見た男体山

デッキからの眺め

遊覧船は4月から11月末までの運行です。12月から3月は冬季休業になるのでご注意を。
中禅寺湖遊覧船の公式サイトはこちら
英国大使館別荘&イタリア大使館別荘見学
中禅寺湖の湖畔には各国大使館の別荘が建てられました。
イタリア大使館と英国大使館の別荘として使われていた建物を見学することができます。
アクセスは遊覧船の「大使館別荘記念公園桟橋」から徒歩約5分。
車両規制があって一番近いバス停からは徒歩35分ぐらいかかりますので遊覧船が便利です。
「英国大使館別荘」でミニアフタヌーンティー
「英国大使館別荘記念公園」は英国の外交官で明治維新に大きな影響を与えたアーネスト・サトウの個人別荘として明治29年に建てられました。
その後、英国大使館別荘として使われた姿に復元した建物です。

外観は和風。

内部は国際避暑地としての歴史や英国文化を紹介する展示になっています。
当時の英国文化を感じられる家具

アーネスト・サトウの生涯を紹介するパネル展示もあり興味深く見学しました。

中禅寺湖に面していて絶景が見えます。

2階にティールームがあって紅茶やスコーンをいただくことができます。

ランチとして「ミニアフタヌーンティー」をいただきました。
紅茶と英国大使館のシェフの監修を受けたオリジナルのスコーンとサンドイッチのセットです。
スコーンはプレーンとくるみの2種類。
クロテッドクリームとイチゴジャムをつけて。
さっくりとして甘さもほどよく美味しかったです。

2階からも中禅寺湖が良く見えます。

景色を見ながらお茶を楽しむ優雅なひと時を過ごせました。
英国大使館別荘記念公園の公式サイトはこちら
イタリア大使館別荘記念公園
「イタリア大使館別荘記念公園」は昭和3年にイタリア大使館の別荘として建てられ、平成9年まで使用されていた建物です。
建具や家具をできるだけ再利用して復元展示されています。

2階の寝室(大使の間)

1階の居間

大使が使用した食器が並ぶ食堂

広縁から中禅寺湖がよく見えます。
ここに座って少し休憩しました。


イタリア大使館別荘記念公園の公式サイトはこちら
遊覧船の時間まで時間があったのでイタリア大使館別荘の近くの湖畔のベンチで休憩。
さわやかでとても気持ちがよかったです。

遊覧船から見た「イタリア大使館別荘」と「英国大使館別荘」


華厳滝
「船の駅中禅寺」で遊覧船を降りて徒歩10分ほどの所に「華厳滝」はあります。
「華厳滝」は日本三大名瀑のひとつ。ぜひ訪れたい場所です。
観瀑台にはエレベーターで行くことができます。
高さ97メートルの滝をしたから見るとかなり迫力があります。

エレベーターを降りてから観瀑台まで階段を下って行くので帰りがちょっときつかったです。
華厳滝の公式サイトはこちら
宿泊:中禅寺金谷ホテル
今回は明治時代の外国人のリゾートを気分を味わいたくて「中禅寺金谷ホテル」に宿泊しました。
「中禅寺金谷ホテル」は「金谷ホテル」伝統のフランス料理と温泉が楽しめるログハウス風のリゾートホテルです。「金谷ホテル」は日光にある現存する日本最古のリゾートホテルです。

ロビーの真ん中に暖炉があり、クラッシックなインテリアが素敵です。

2階には宿泊者専用のラウンジがあります。
15時~22時はコーヒーと紅茶のサービスがあるそうです。

ラウンジやロビーでゆっくり過ごすのもいいですね。

ホテルの敷地から見た中禅寺湖の夕焼けが素敵でした。

客室:セミダブルルーム
「セミダブルルーム」に宿泊しました。
セミダブルベッドでも余裕がある広いお部屋です。

クラッシックでかわいい家具

バルコニーからは中禅寺湖が見えます。
11月下旬のこの時期は寒かったのですが、夏だったら気持ちよさそう。

バスルームも広くてクラッシックな雰囲気でした。
温泉があるので使いませんでしたが。。

トイレはウォシュレットです。ここは新しくて安心。

アメニティー類


部屋着もおしゃれで着心地がよかったです。

別棟にある温泉には部屋着で行くことができます。温泉以外はNGです。
夕食:フレンチコース
夕食は地元の食材を使ったフレンチのコースです。
金谷ホテルといえば「日光虹鱒のソテー」が名物なのですが、この日の私はお肉が食べたくてメインがお肉のコースを選びました。
前菜

本日のスープ
かぼちゃのスープでした

金谷ホテルオリジナルのパン
おかわり自由

魚料理
鱧のマトロート風

メイン
「那須野ヶ原牛」フィレ肉のロースト「日光山椒」香るソース

デザートとコーヒー
イチゴのアイスクリームとチョコレートケーキでした。

デザートまでとても美味しくいただきました。
レストランは木をたくさん使ったインテリアで湖畔のリゾートの落ち着いた雰囲気。
ゆったりとした贅沢な時間を過ごすことができました。
夕食は2部制で18時からと前半のグループが終わって準備が整ったら部屋に連絡がくるシステム。
私は後半の時間にしたので大人のカップルが多くファミリーがいなかったのもよかったです。
温泉
クラッシックな洋風ホテルでありながら「温泉露天風呂」があるのがうれしい。
強い硫黄泉ということで温泉のある建物の近くに行くと強い硫黄の匂いがします。
| 泉質 | 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) (中性低張性高温泉) |
| 一般効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、 慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進 |
| 泉質別効能 | 慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、やけど、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症 |
温泉は内湯と露天が一つずつ、サウナもありました。


ゆっくり温泉につかって温まったのでよく眠れました。
朝食
朝食も夕食と同じダイニングでいただきます。
夜は見えませんでしたがテーブルから中禅寺湖が見えて優雅な朝です。

ビュッフェではなくドリンクと卵料理をメニューから選ぶスタイルです。
ドリンクは「トマトジュース」と「コーヒー」にしました。

サラダ

パン

「オムレツ」と「ソーセージ」

卵料理は他にスクランブルエッグか目玉焼き、ソーセージかベーコンが選べます。
湖を見ながらゆっくり優雅な朝食を楽しみました。
温泉もあって優雅にゆっくりとした時間が過ごせるステキなホテルでした。
中禅寺金谷ホテルの公式サイトはこちら
ひとり旅2日目:中禅寺湖畔散策~日光市内へ
2日目は11時のチェックアウトまでホテル周辺を散策してのんびり過ごし、11時20発のホテルのシャトルバスで日光市内に向かいました。
中禅寺湖畔を散策
朝食後、朝の中禅寺湖を散策しました。
11月下旬で寒い季節でしたが空気が澄んでいて気持ちよかったです。

朝の湖畔の散策路は誰もいなくて気持ちよい。

湖畔まで行ってみました。
水がとっても澄んでいて底まで見えます。

中禅寺湖畔ボートハウス
中禅寺金谷ホテルの目の前に「中禅寺湖畔ボートハウス」があります。
昭和20年代に水辺のリゾート施設として建てられた建物を当時の姿に復元したところで無料で見学できます。

入口を入ると2階で1階に降りられます。

2階は休憩スペースになっていてコーヒーなどを買って飲むことができます。
展望デッキからは中禅寺湖を眺めながら休憩できます。

1階は展示スペースになっています。
中禅寺湖のマスのはく製

ボート

ボートはここから湖に出られるのですね。

中禅寺湖畔ボートハウスの公式サイトはこちら
中禅寺湖の周辺施設は11月末で営業が終わってしまいます。
明治時代から外国人たちの人気避暑地だった中禅寺湖。
夏にも来てみたいです。
世界遺産エリア観光
ホテルの送迎バスで日光まで戻りました。
私は東武日光駅まで戻らずに途中の「日光金谷ホテル」で下車。
金谷ホテルは神橋の近くにあるので世界遺産エリアの観光に便利です。

世界遺産には「日光の社寺」として「日光東照宮」「日光二荒山神社」「日光山輪王寺」が登録されています。
日光東照宮
日光東照宮は関東エリアで最大のパワースポット。
絶対に行きたかった所なのですが、土曜日の昼過ぎで拝観券を買うのに大行列。
世界遺産に登録された影響か外国人観光客がかなり並んでいました。
残念ですが見学はあきらめました。

「日光東照宮」の公式サイトから事前に拝観券を購入できるようです。
入るまでにこれだけ並んでいれば中も混んでいるでしょうけど。
東照宮に行くなら朝の早い時間帯に行ったほうがよさそうです。
日光東照宮の公式サイトはこちら
日光二荒山神社
「日光二荒山神社」は縁結びの神様としても有名です。
「御神木」や「化け灯篭」といった重要文化財に指定されている建造物のほか、運試しの輪投げなどもあって楽しく見学できました。

二荒山神社から東照宮に向かうこの参道が好きです。

大猷院廟
二荒山神社のさらに奥にある「大猷院廟」は徳川三代将軍家光公の霊廟です。

静かで荘厳な雰囲気なので見学しました。
本殿まではかなり階段を上るのできつかったけど行ってよかったです。
二天門
まだまだ登ります。

夜叉門
門には東西南北を表す4体の夜叉像が祭られています。

「烏摩勤伽(うまろきゃ)」は東を表しています。
膝にいるゾウが「ひざこぞう」の由来になったとか。

本堂
本堂ではお坊さんのお話を聞くことができます。
「ひざこぞう」のお話はここで教えてもらいました。

日光山輪王寺本堂
輪王寺の本堂は東日本では最も大きな木造建築で、平安時代に創建された全国でも数少ない天台密教形式のお堂。
現在の建物は1645年に徳川家光によって建て替えられたものです。

中には(千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音)という三体の大仏さま(高さ7.5メートル)と(薬師如来・阿弥陀如来・釈迦如来)2組の三尊仏がご本尊さまとしてお祀りされています。
紅葉も終わりの時期でしたがお庭がキレイでした。

日光門前食べ歩き
世界遺産を見学した後、食べ歩きしながら駅に向かいました。
神橋から日光駅までの約1.5Kmは日光名物や郷土料理のお店が点在しています。
食べ歩きグルメも充実しています。
駅に向かう道すがら食べ歩きして帰りました。
「日光ぐるめ勇庵」湯葉コロッケ
「日光ぐるめ勇庵」は日光産ゆばを使った食べ歩きグルメのお店です。
メニューが豊富で何を食べるか迷いました。

「ゆばコロッケ」をいただきました。

意外とあっさりしていて優しいお味でした。
「和スイーツ専門店 日光もなか」
かわいらし三猿の看板の「和スイーツ専門店 日光もなか」
フルーツとあんこの入ったつくりたての「もなか」をいただくことができます。

季節限定の「モンブランもなか」と「日光山椒みたらし」をいただきました。
山椒も日光の名物ですね。

「もなか」はサクサクでした。
みたらしは山椒がピリッときいていておいしかったです。
「和スイーツ専門店 日光もなか」の公式サイトはこちら
ぐるなびはこちら
駅に着く前におなかいっぱいになりました。
まとめ
クラシックホテルに宿泊し、明治時代の外国人の優雅な休暇を彷彿とさせる優雅なひとり旅。
晩秋の中禅寺湖の自然は静かで心地よかったです。
また違う季節にも行ってみたくなりました。
・スペーシアXのコックピットラウンジは一人用のソファ席がある
・明治時代から外国人の別荘地として発展した奥日光。クラシックホテルに泊まって優雅に過ごすには最適。
・英国大使館別荘は遊覧船で行くのが便利
・中禅寺湖遊覧船と英国大使館別荘は12月~4月は冬季休業期間
・日光東照宮は混雑するので事前にネットで参拝券を購入しておくとよい
47都道府県ひとり旅チャレンジ17県目達成しました。
次はどこに行くのかお楽しみに~。

今まで行った旅行先はこちらの記事を見てくださいね


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