【おひとりさまの終活】死んだ後どうする?どんな準備が必要か考えた

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老後

こんにちは。フミです。
おひとりさまの私にとって死んだ後のことも心配事のひとつです。
どんなに周到に準備したって死んだ後のことは自分ではできないですよね。

なるべく他人に迷惑をかけないようにするには
どんな準備をしたらいいのでしょう?
何から手を付けたらよいのか全くわからない。

そんな時に面白い本をみつけました。
「死に方がわからない(門賀未央子著)」です。

未婚、子なし、一人っ子、三親等以内の親族はみんな年上。
平均寿命まで生きたとしたら、自分の死に際の面倒を見てくれる人が誰もいない。
そんな著者が「いかに綺麗に人生を閉じるか」を考えたエッセイです。
実用書ではないので、読んだら何か解決するような本ではありませんが
とても読みやすくて面白い本でした。

私も大変参考になりました。
この本を読んで私が考えた自分の終活についてご紹介します。

葬式はどうする

日本では死んだら火葬しなければならないので、「葬式不要」を希望してたとしても
葬儀業者に依頼して「死亡届」とか「火葬場の手配」をしてもらわないといけないですね。

葬儀は残された人のためにやるもの

本にも『葬送儀礼は生者のためになされるものである』と書いてありました。
その通りだと思います。

私の母は「葬式不要、戒名不要、散骨」を希望していました。
余命宣告されてから亡くなるまで半年以上あったので、
私たち家族はもちろん親戚にも自分で伝えていました。

結局のところ「家族葬」のようなことをしました。
色々考えて死後のことを準備していた母が遺影については何も希望を残していなかったので
母は「直葬」をイメージしていたのかもしれません。
「直葬」とは通夜や告別式は行わずに直接火葬を行うことです。

お坊さんは呼ばなかったけど、親戚一同が集まり(みんな喪服)
祖父がお坊さんのお経のカセットテープにあわせてお経を読み
みんなで順番にお焼香をしました。

なぜこうなったのか、はっきり覚えていません。
ただ、母が亡くなった後に祖父(母の父親)が「お葬式」をしないこと難色をしめしていて
叔父さんたち(母の二人の弟)に「姉さんの希望なんだから」と
諭されていたことは記憶にあります。

結果的に家族葬をしてよかったと思います。
残された人たちが心の整理とか気持ちを切り替えるために
何らかの「お別れのセレモニー」は必要
でした。

盛大だった祖母のお葬式

祖父母はいわゆる江戸っ子で東京で二人で暮らしていました。
80代後半になって祖母に認知症の症状がでていたので
地方に住む叔父の家に引っ越すことになりました。
叔父も東京出身ですが仕事の都合でその地方に40年以上住んでいます。

叔父の家に引っ越してから2年もたたないうちに、祖母が亡くなりました。
その地方というのが仏教色の強い地域でお葬式は盛大にやるのが一般的。
お通夜、告別式ともに100人以上の人が参列しました。
祖母は認知症でご近所づきあいもしていませんでしたので
祖母の直接の知り合いは私たち親族の十数名だけ。
参列者のほとんどが叔父といとこの職場関係の人でした。

関東地方では職場に訃報通知を出すときに「香典、参列は辞退」とするのがあたりまえです。
祖母のことを知らない人ばかりが参列する盛大なお葬式に違和感を感じました。
結局、祖母のためというより、叔父一家のためのお葬式だったのですよね。
東京のような家族葬をしていたら、叔父はご近所や職場でなにやら言われていたでしょう。
その地域で暮らしていくにはあたりまえのことなのです。

私のお葬式はどうする?

実は私には弟がいます。
あることで喧嘩して以来、10年以上ほぼ絶縁状態。
父も私とは違う理由で弟とほぼ絶縁状態です。
私も父もかろうじて年賀状をやり取りしている程度です。
年賀状も書いているのは弟ではなく弟の妻(義妹)です。
この義妹もうちの親戚からはあまり評判がよくない。私も好きじゃない。

弟一家は私が死んだ後、遺体の引き取りを拒否するかもしれないと思っています。
一方で私より年下のいとこが10人ほどいます。
いとこの誰かが「お葬式をやろう」と言ってくれるかもしれない。

私個人の希望としては、直葬でもなんでもよい。
他人様に迷惑をかけたくないだけです。
最低限の葬儀儀礼にかかる費用を残しておいて
「私は直葬でもよい。親戚縁者で決めてほしい。」と書き残しておくことにします。

お墓はどうする

日本では人は死んだら墓地に埋葬しなければならないと法律で決められています。
これも誰かにやってもらわないといけないですね。
故人の希望だからと言ってそこら辺の山の中に埋めるわけにもいきません。
埋めた人は死体遺棄罪になってしまいます。

準備不足だった母の散骨

私の母は散骨を希望していました。
母が希望していた場所は散骨してはいけない場所でした。
その場所に散骨してはいけないということは母が亡くなってから知りました。

母が散骨を希望しているのはわかっていたのに、事前に準備をしていませんでした。
いよいよ亡くなると言う時になって、あわてて散骨を扱っている葬儀屋さんを探して
葬儀屋さんの言うなりにバタバタと決めてしまったという感じです。
結局、東京湾に散骨しました。

はっきりした希望があるなら、本人を交えて決めておけばよかったと反省しています。

身寄りのない人の埋葬は?

身寄りがない、または親族が引き受けを拒否した場合は
自治体が火葬し遺骨は自治体が管理する合葬墓に入れられます。
費用は故人に財産があればそこから引かれるし、なければ公費負担になります。
要するに何の準備をしなくても自治体がやってくれるということです。

2022年12月30日の朝日新聞に掲載された記事によると
20年度、行政が負担した葬祭は全国で約4万6677件の申請があり
支出の総計は97億円以上とのこと。
この中には遺族が困窮していて葬祭費を出せない場合も含まれていますが
生活保護の件数は減っているのに葬祭扶助の件数は増えているそうです。

私はどこに埋葬されたいか

私は埋葬についても特にこだわりはないです。
自治体にお世話になるのはちょっと気が引けるので、準備して誰かに託しておきたい。

お墓はお参りする人も手入れをする人もいないのでいりません。
知らない誰かと一緒に埋葬されてもかまいません。
散骨はちょっとしたイベントだったので、わざわざ人に頼んでやってもらいたいとも思いません。
安くて簡単な方法を探そうと思います。
「樹木葬」なんかよさそうです。

弟には引き受けを拒否される可能性があるので、委託先も調べておく必要がありますね。

遺品整理はどうする

遺品整理も避けて通れない問題ですね。
私は自分の生活の痕跡を身内に処分してもらうのはちょっと恥ずかしい。
私は遺品整理業者に委託する前提で準備をしようと思います。

遺品整理業者と費用をしらべるところから始めます。
少しずつモノを減らしておきたいですね。

財産処分

著者の門賀さんは「自分には縁のないこと」ということで
本には詳しいことは書いてありません。

私には処分を考えなければいけない財産があります。
ひとつは「自宅マンション」
あと、今まさに優雅な老後にむけて資産形成の最中です。
うまくいけば投資信託など、かなり(?)の金融資産があるハズ。

法定相続人

法定相続人とは民法で定められた亡くなった人の遺産を相続できる人です。
遺言書がなければ法定相続人が遺産を相続します
相続人は亡くなった人の配偶者と血のつながりがある人に限られます。

【法定相続人】
配偶者は常に相続人
第一順位:直系卑属(子や孫、ひ孫など)
第二順位:直系尊属(父母や祖父母など)
第三順位:兄弟姉妹(亡くなっている場合は甥、姪)

例えば、配偶者と子供が二人いる場合は
配偶者が遺産の1/2、子供がそれぞれ1/4ずつ相続します。
子供がいなければ、配偶者と父母になります。

私の場合は父が生きていれば、相続するのは父。
父が亡くなっていたら、弟。
父も弟も亡くなっていたら、甥が相続人となります。

遺留分

遺留分とは、法定相続人が一定割合の遺産を確保できる権利です。
例えば、亡くなった人が「遺産は法定相続人以外にすべて寄付する」などと
遺言書に記していたとしても、法定相続人は遺留分相当の遺産を相続することができます。

ただし、遺留分があるの法定相続人のうち下記にあたる人のみです。
・配偶者
・直系卑属(子や孫、ひ孫など)
・直系尊属(父母や祖父母など)

兄弟姉妹、甥、姪には遺留分はないということですね。

相続人のいない遺産はどうなる?

相続人のいない遺産は国庫に入ります
国庫に入った遺産は2021年度に過去最高額の647億円になったそうです。
身寄りのない高齢者がそれだけ増えているということですよね。
結婚しているから、子供がいるから大丈夫というわけではなさそうです。

私は遺言書を作成しておきたい

私の場合、放っておけば弟か甥っ子が私の遺産を相続することになります。
埋葬までちゃんとやってくれるのなら相続してもらっても構わないのですが
前述の通り、私は弟とは不仲で10年以上も音信不通です。
今は中学生になっている甥っ子も彼が幼稚園児の時以来会っていません。
遺産だけちゃっかり受け取って遺体の引き取りを拒否される可能性があると思っています。
自分が働いて一生懸命貯めたお金をそんな人たちに渡すのはイヤです。

死後もろもろの手続きをしてくれる人に必要経費とお礼のお金を少し残して
あとはどこかに寄付したい。
そのためには公式な「遺言書」を作成する必要があります。
どこに寄付するかも探しておかないと。

マンションの処分は面倒ですね。
他人にお願いするのは申し訳ない気がします。
マンションだけ弟に相続させるかな。
死ぬまで自宅で暮らしたいと思っていましたが、ある程度の年齢になったら自分で売却して
高齢者住宅に引っ越しした方が良いかもしれないと考えるようになりました。

死後事務委任契約

死後事務委任契約とは死後に発生する事務作業を委任しておく契約です。
本に書いてあったことを引用すると具体的な作業は以下の通りです。

・公共料金、病院や施設の利用料など未払い料金の支払い、利用停止手続き
・健康保険、介護保険、年金などの公的サービス諸手続き
・銀行口座の閉鎖、クレジットカード類の解約手続き
・遺産の処分や生命保険の手続き

出典:「死に方がわからない」門賀未央子著

法的根拠のある代行者として正式に委任すれば受任者には資格は不要とのこと。
正式に委任するには公証役場で書面を作ってもらう必要があるそうです。

必要な相手への訃報連絡

定期的に連絡を取り合う人がいなければ、連絡しなくても誰も困らないと思います。
いつの間にか社会からフェードアウトしている。
「そういえばあの人どうしているのだろう」と思い出してくれる人がいたらありがたい。

でも、なんだかそれも寂しいですね。
友人、知人、SNSのフォロワーさんにはお知らせしたいです。
連絡してもらいたい人の連絡先、SNSのアカウントなども書き残す必要がありますね。

まとめ

死んだ後のことは誰に、何をどのようにお願いするのか
判断能力があるうちに準備しておきたいですね。

・自分の希望する葬式、埋葬方法を調べておく
・自分の資産を調べて書き残す
・利用しているサービスやSNSのアカウントを書き残す
・遺品整理など作業を委託する業者を探しておく
・遺言書、事務作業を委任する書面を公証役場で作成する
・最悪、準備をせずに死んでしまっても自治体がなんとかしてくれる

本に「生物学的にはひとりで死ねても、社会的には誰かの手を借りなければ満足に死ねない」
とありましたが、まさにその通りですね。

まだ死ぬまでには時間がありそうなので、少しずつ準備をしていこうと思います。
このブログで準備の過程を公開します。

今回は死んだ後のことについて書きました。
「死に方がわからない」という本には死に方についても書かれています。
興味があったら是非本を読んでみてください。

私が本を読んで「死に方」を考えたこちらの記事も良かったら読んでくださいね。

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コメント

  1. にゃんた より:

    ありがとうございます。
    なんとなく感じるものがあります。
    ぼくは4つ違いの弟が居ますがどちらが先かはわからないですね。いずれにせよ残った方が総取りというか貧乏くじです。
    ぼくが残っちゃったら、後片付けしてくれたらみんな上げるって遺書をいとこに残しておきますかね。誰かいるとおもいます。
    死んだ後は、正直どうでもいいですよね.
    人間生きてる間が主観、死んだら客観でしかないって何かで読んだことがあります。
    死んだ後のことはもうどうでも良いですね。
    いまは、結構遺産が残りそうなかんじがしてます。誰でもいいからお片付け頑張ってねって気持ち😁

    • フミ より:

      死んだ後は自分はどうでもいいですね。
      でも誰かに片付けてもらわないといけないからできるだけ準備はしておきたいかなって感じです。

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